「アレルギーの心配をしなくていい家を建てたいと思いました」
京都市左京区にお住まいのT様ご家族。次男の出産を機に、はんべ工務店で木の家を建て、6年が経ちました。家づくりをはじめるにあたって譲れなかった条件は、アレルギーをお持ちの奥さまが安心して暮らせること。そして、広いリビング階段と、1階に和室を設けること。
家族も増え、家族5人で暮らす木の家の暮らしは、どのように変化したのでしょうか。現在のT様ご家族の暮らしを伺いました。
ちゃんとした家づくりで
自然素材を使った体に優しい家を
——家づくりで絶対に譲れない条件はありましたか?
ご主人:最初にお願いしたのは、広いステージ階段と、ゴロゴロできるスペースがほしいということ。将来的に僕の母が一緒に住むことも考えて1階に和室も確保してほしいとお願いしました。また、妻がアレルギーを持っているので、家を建てるなら自然素材を使った体に優しい家にしたいと思っていました。
奥様:はじめにハウスメーカーの建て売り住宅を見学したのですが、少し滞在しただけで体に違和感を感じて……。そこで、工務店を探し直したところ、自然素材をふんだんにつかった家づくりを行なっているはんべ工務店を見つけました。
ホームページや資料にもどんな素材を使っているかが丁寧に書かれていたので、「ちゃんとした家づくりをしている工務店なんだな」と思ったんです。ほかにも、アレルギー体質の人にも安心と思える自然素材がたくさん紹介されていて、一度はんべ工務店のモデルハウスを見学しようと思いました。
家事がラクになる! 奥様大満足の、家事動線のいい間取り
1階部分が約16坪とコンパクトな間取りながら、家族の団らんの場となるリビングスペースは広くとってもらいました。キッチンのすぐ横に洗面脱衣室とお風呂があり、洗濯物はリビングから出てウッドデッキに干せるので、家事動線がよくて家事がラク!
リビングの一部に、フチなし畳を敷いたスペースがあります。段差がないのでリビングが広く見えます。
施工事例で見た、広々としたステージ階段を採用
家を建てる前に、はんべ工務店の新築内覧会に参加したのですが、そのお家にあったステージ階段がとても素敵で。リビングと一体化したような広々とした階段を、我が家でもぜひ作りたいと思いました。
階段のスペースを生かした、背の高い本棚
階段やリビングで本を読んだりできるよう、階段の途中に本棚を作ってもらいました。はじめは十分な容量だと思っていましたが、子供が3人になり、絵本もどんどん増えていったので、今はちょっと足りない状態。もう少し大きい本棚にしてもらえば良かったかなと思っています(笑)
リビングの壁材は珪藻土。太い梁に配列した照明がアクセント
リビングの壁材には珪藻土です。出来るだけ自然素材を使ってもらい、アレルギーに配慮してもらいました。 米松を使った存在感のある太い梁に、一列に並んだ照明がアクセントになっています。
自分たちで選んだ無垢の一枚板は、愛着もひとしお
キッチンカウンターとリビング側のカウンターは、どちらも社長と一緒に製材所に出向いて選んできた栃(とち)の一枚板です。ちょうどいい大きさのものが2枚、運良く見つかってよかったです。子供が落書きをしたり汚れたりしながら、年月とともにいい感じに馴染んできました。
社長は、施主の不安にきちんと
向き合ってくれる人
——はんべ工務店に決めた理由はなんですか?
いちばんの理由は、社長の中村さんの人柄や性格です。はんべ工務店以外に、木の家を得意とする工務店や建売り住宅など4〜5件ほど見学に行きました。
担当者にアレルギーなどの不安を伝えたのですが、「そんなに心配ないですよ」「安全な材料を使っていますよ」と言われるだけで、なぜ心配ないのか、どう安全なのかといった詳しい理由を聞くことができなかったんです。
そんななか、中村社長だけが「T様のアレルギーの原因と思われる建材をできるだけ削っていきましょうね」と言ってくれました。素材や構造についても「なぜこれを使うと良いのか」という理由をきちんと伝えてくださったので、私たちの不安や疑問にきちんと向き合ってくれるとても信頼できる方だと思いました。 6年間住んでいますが、家族がアレルギーに悩まされることもなく、快適に暮らせています。
吹き抜けにつけた物干し用フック。冬でも洗濯物がすぐ乾く!
2階、作業部屋の窓をあけると、リビングの上の吹き抜けにつながっています。吹き抜けに洗濯物を干している施工例をホームページで見て、うちでも吹き抜けに物干しフックをつけました。冬場や花粉の季節、雨の日の部屋干しに大活躍! 洗濯物がすぐ乾くので、家事の時短にもなって助かっています。
パンフレットに同封された床材のサンプル
モデルハウス「住実香の家」は、家族の将来までイメージできた
——モデルハウスに訪れる前の、パンフレットやホームページなどでの印象をお聞かせください
インターネットで「京都 木材 工務店」と検索し、一括資料請求サイトなども活用して合計16社くらいの資料を取り寄せました。
ほとんどの会社が、デザインを重視したオシャレなカタログだったり、最新機能や性能の説明が書かれたパンフレットだったのですが、はんべ工務店の資料には床で実際に使用する杉板の素材のサンプルが同封されていました。
家づくりにかかる大まかな費用も載っていましたし、家の構造のことや建物に使う素材の説明などがわかりやすく書かれていました。
見た目だけでなく、家を建てる上で大切なことも具体的に書かれていました。
モデルハウス「住実香の家」を訪れたときの印象はいかがでしたか?
はんべ工務店のモデルハウスは、ご家族で実際に生活されているだけあって、いざ自分たちが生活したらどうなるのか、というイメージがしやすかったです。当時、次男が生まれたばかりだったのですが、社長のお子さんたちがうちよりも少し大きかったこともあって、子どもたちが大きくなったらどんな感じになるかという将来の家族の姿もイメージできました。
モデルハウスのあちこちにさまざまな素材が使われていたので、家として建てたときにどんな雰囲気になるかというところが、モデルハウスでちゃんと確認できたことも良かったです。
子ども部屋は、将来仕切りをつけて個室にも。ロフトの収納量も問題なし
「子どもが大きくなって部屋が必要になれば、仕切りをつけて個室にすることもできますよ」と提案していただいた2階の子ども部屋。今は子どもたちが走りまわったり、工作をしたりピアノを弾いたりできる自由なスペースとして使っています。その上にはロフト収納もあります。子どもたちがロフトに上がって遊べるほど、まだまだスペースに余裕があります。
2階にも存在感のある太い梁を。階段上のデットスペースも無駄にしない
木の家の雰囲気を感じられるよう、むき出しの太い梁をあえて見せている2階の作業部屋。収納の位置が少し高いですが、これは階段上のデットスペースを収納として使っているからです。
ロフトへは、手作りのはしごを使って。隠れ家みたいな入り口で、子どもたちもお気に入りの場所です。
どの部屋にも自然素材の杉の無垢材を使用
全ての部屋に、杉の無垢板をフローリングとして使っています。リビングの腰壁やテーブルの天板、掘りごたつにも、床材と同じ無垢板を使っています。
6年の間に少しずつ傷や汚れが増えてきました。最初の傷がついた時はとてもショックでしたが、今は傷や汚れにも愛着が湧いています(笑)
風通しが良く、暖かい家
——冬の寒さ、夏の暑さはいかがですか?
ご主人:社長と一緒に5~6件、土地をみてまわった後にこの土地を見つけ、「日当たりと風通しと間違いない場所です」と太鼓判を押していただきました。冬はとても寒く雪が積もることもある場所なので、暖かい家にしてもらえるようお願いしました。真冬でも部屋のなかでは薄着で過ごしています。
奥さま:はじめは薪ストーブやペレットストーブのようなものを置きたいと思っていたのですが、我が家では薪置き場等スペース的に難しく、、代わりに提案していただいたのがアルディ(蓄熱暖房機)でした。じんわりとした暖かさで、効率よくお家全体を暖めてくれるので、冬はアルディをつけているだけで家じゅう暖かくなります。
風通しがよく、窓を開ければ風が通り抜けるので夏も心地よく過ごせています。
家族5人分、ぜ〜んぶ収納!
玄関の壁一面に壁面収納を造作してもらいました。家族5人分の靴と庭仕事で使う道具や工具などを全て収納できる大容量です。
玄関扉をあけて正面に見えるニッチには、キッチンカウンターの端材を使っています。もともとのプランにあったわけではなく、現場の状況を見ながら社長と大工さんが相談して追加してくださったそうです。自分たちで選んだものが無駄なく使われていて嬉しいですね。
限られたスペースで工夫を凝らした洗面所
洗面所が広くないので、階段下のスペースを有効活用した洗面所にしてもらいました。天井が低い場所は洗濯機置き場にし、壁面に洗剤などを置いておける収納もあります。床材は、掃除がしやすい竹のフローリングです。
デットスペースを有効活用した収納も
トイレと洗面所の間にある場所を上下に区切り、上部は洗面所側、下部はトイレ側から使えるそれぞれの収納に。お風呂から出たときに手を伸ばしやすい場所なので、タオルなどの収納場所として使っています。
掃除のしやすい竹フローリング。壁のニッチが遊び心満載
床材には、洗面所と同じく竹フローリングを採用。水はけがよく、サッと拭くだけで簡単に汚れが取れます。ちょっとした小物を飾れるよう、ここにもニッチをつけてくださいました。
家族の思い出をたくさん飾れるように
小物や雑貨を飾ることが好きだと解ってくださっていたので、窓台を延長して、小物を飾る棚にして貰ったり、アルディ(蓄熱暖房機)の上にカウンターも作って貰いました。あちこちの壁にニッチも作ってくださいました。TV台は杉板を使った大工さんの手作りです。
家族の“好き”がいっぱい詰まった家
——この家で気に入っているところを教えてください
家族それぞれのお気に入りの場所がありますが、リビングにはいつも家族みんなが集まっています。「ゴロゴロできる場所が欲しい」というリクエストで作ってもらった畳のスペースは、家族の誰かがいつもゴロンと寝転がってくつろいでいますね。
階段からウッドデッキまで、一つの広い空間。リビングで子どもらが遊ぶ姿を見るのが好き。
ご主人:家を建てるとき、リビングと一体化したような広いステージ階段は絶対に作りたいと思っていました。階段からリビング、窓の外のウッドデッキまでつながった一つの空間のようになっているところがとても気に入っています。子どもたちがリビングを走り回ったり階段で遊んだりしているのを、見ているときが幸せですね。
畳でゴロンとリラックス。私の定位置です
奥さま:私が好きなのは、リビングの畳のスペース。特に冬はアルディの前が私の定位置。ふかふかのクッションを置いて、本を読んだりゴロゴロしてくつろいでいます。
この家のいいところは、家事が全て1階で完結できる家事動線の良さです。吹き抜けに干したいとき以外は、洗濯物はウッドデッキに干しているので、重い洗濯物を2階に持って上がることもないです。
階段は僕たちのとっておきの遊び場! 隠れ家のようなロフトもお気に入り
お兄ちゃん:階段で本を読んだりするのも好きだし、遊んだりできるから楽しい。階段からリビングへジャンプして遊んでる!
弟くん:僕はリビングで走り回るのが好き! ロフトに登って遊ぶのも楽しいよ。
妹ちゃん:ロフトでお絵かきしたり、お兄ちゃん達とロフトの上から下を覗いたりして遊んでいるよ。
予算の使い方もアドバイスしてもらえました
——はんべ工務店に頼んで良かったなと思うところは、どんなところですか?
打ち合わせ・設計担当である社長が、ご自身の見解を交えて意見を言ってくださるところです。昔ながらの工法もご存知ですが最新の材料にもとても詳しい。この材料を使った場合、実際に住んだときにどういうメリットとデメリットがあるのか、ということをきっちり説明してくれるので、こちらも納得ができます。
また、「高性能な素材を使ってもいいけれど、体感としての違いはそれほどない。それなら、違うところに予算を回して、有効的にお金を使いましょう」とアドバイスもしてくださいました。
お客さん目線で、何が一番良いかという提案をしてくださるところも安心できました。
外壁は自分たちでメンテナンス。塗料の相談にも快く応じてくださいました
今の所、目立った修繕箇所はとくに見当たりません。日光や雨が当たる外壁の杉板部分は5年に一度くらいの頻度で塗り直すといいと伺ったので、6年目の今年にはじめて自分たちで壁を塗り直しました。
塗料をネットで探しましたが、どれを買えばいいのかわからなかったので中村さんに連絡してみたところ、「これだったら大丈夫だと思いますよ」と親切に教えてくださいました。
ほんの些細な質問でもとても丁寧に対応してくださるので、困った時はすぐに連絡しています。何年経っても頼れるのは嬉しいですね。
建てる人の思いを理解してくれる。
一緒になって家づくりができる工務店です
——もしお友達にはんべ工務店をオススメするなら、どんな風に説明しますか?
「いい家をちゃんと建ててくれる工務店」ですね。
家を建てる前の最初の相談から家が出来上がるまで、一緒にゴールを目指しながら進めていくような楽しみがありました。
元々のプラン通りに建てていくだけでなく、現場の状況を見て社長と大工さんが相談しながら進めてくださったり、私たちの生活により適切な素材を提案してくだったり。見た目だけでなく、自分たちが住む家のことをちゃんと知ることもできます。
工務店側の建てたい家ではなく、私たちとの想いを理解し、一緒に家を建ててくれる会社だと思います
写真:稲場啓太
聞き手:コマツマヨ