天井の仕上げ方について
こんにちは。はんべ工務店代表の中村です。 天井仕上げにはいろいろな種類があり、お施主様のお好みで選んでいただけます。 1階と2階の仕上げ方をそれぞれご紹介します。
1階の天井
一般的な1階の天井は、2階の床梁の下に石膏ボードを張ってクロスで仕上げるケースが多いです。2階の梁や耐震金物、電気の配線を隠しスッキリとした印象になります。
はんべ工務店が無垢材を使って仕上げる特徴的な天井に『あらわし天井』があります。2階の床に3.5cmほどの無垢材の杉の厚い一枚板を使い、裏面を1階天井として利用する工法です。杉板の表裏とも化粧仕上げにします。
1階の天井として石膏ボード・クロスを張らないので、耐震金物や電気配線が丸見えの状態になります。丸見えといっても、電気屋さんの工夫によって、電気配線の露出は最小限になります。
あらわし天井では天井の高さが20~30cmほど高くなり空間を広々と感じられるメリットがあります。ただ2階の物音がダイレクトに伝わってくるので、2階にいるお子さんの気配を感じていたいという方にはおすすめですが、そうでない方には一般的な天井がよいと思います。 デザイン的に『あらわし天井』は、2階床梁の木組と無垢の杉板を1階から眺めることができます。
1階天井のバリエーション
石膏ボード・クロスの代わりに1.2cm程の厚さの無垢の杉板を張る仕上げ方もあります。形状も、一般的なフラット天井(平天井)や、ナナメ天井(勾配天井)の選択もあります。ナナメ天井(勾配天井)は主に下屋部分で使います。2階直下の1階天井には施工できません。
組み合わせることも可能
場所によってクロスで仕上げたり、あらわし天井にしたり・・・とお選びいただくこともできます。
2階の天井
一般的な2階の天井は、1階と同様、梁の下に石膏ボードを張ってクロスで仕上げるフラット天井(平天井)が多いです。他には、屋根の形状に沿ってナナメ天井(勾配天井)を選択することも可能です。クロスではなく、無垢の杉板を張って仕上げることもできます。
平天井の場合は屋根裏収納を、ナナメ天井の場合はロフトを作ることができます
2階天井のバリエーション『登り梁(のぼりばり)』
あらわし天井の2階バージョンで『登り梁のあらわし』という工法があります。
屋根の部分に使う一般的な垂木という木材の代わりに、構造材である梁を用い、梁の上に無垢の杉厚板を張ることで、2階の天井仕上げとする工法です。登り梁のあらわしにすると、小屋裏・束・母屋・登り梁というダイナミックな木組みになります。無垢の構造材を眺めながら暮らしたいとお考えの方にはオススメです。